オリジナルブレンドで伝える企業理念|株式会社サインコサイン・加来様インタビュー

2019.02.28
SHERE

THE COFFEESHOP のオリジナルブレンド作製ワークショップをご利用いただいた、株式会社サインコサインの加来様。出来上がったコーヒーをどのようにご利用いただいているのか、インタビューさせていただきました。

コーヒーのある場で生まれるコミュニケーション

「名前とか、ロゴとか、コンセプトを形にすることを仕事としてやってるんですけど、企業理念にしても個人の肩書きにしても、伝える本人が自分の言葉で語れるようにつくるのがいいんですよね。単に創るだけじゃなく、どう浸透させていくかとか、いかに忘れないかっていうことを考えるほうが、創る以上に大事だなって思うんです。」

コーポレートデザインや事業企画など、様々なクリエイティブを行う株式会社サインコサイン・代表の加来幸樹さん

「今の会社を作る前は広告代理店にいて、広告作るにしてもデザイン考えるにしても、クリエイターがひとりで作るんじゃなくて、チームで一緒に考えるってすごい大事だなって考えるようになったんです。今回ワークショップに参加したのは、会社オリジナルのものを作る、かつその作るプロセスもみんなでやるっていうのが大事だよねっていう話題から始まりました。」

会社オリジナルのものを作るなら、なるべく日々向き合うものに反映させたいと思ったと語る加来さん。その観点でも、コーヒーには注目していたとのことでした。

「海外のオフィスとか調べると、コーヒーがあるスペースで雑談からなにか生まれるように設計してたりとか。コーヒーって人をつないでくれて、セレンディピティから何かを生み出すというときに重要なものだなって、注目してたんです。

それで、コーヒーを使って、企業理念とか会社のビジョンとかを語れるといいよなっていうのを思った時に、THE COFFEESHOPを見つけて、これだったら実現できるんじゃないかということで、相談させてもらいました。」

オリジナルブレンド作製を通じて表現することの魅力

加来さんからご依頼をいただく少し前より、THE COFFEESHOP には、オリジナルブレンドのご相談を頂く機会が増え始めていました。

↑ THE COFFEESHOP ロースター・萩原

萩原:

コーヒーを提供する側にとっても、スペシャルティコーヒーの新しい可能性を感じて、ワクワクしているこのサービスですが、実際ワークショップご体験いただいた感想はいかがでしたか?

「コーヒーで感覚的なものを合意していくために、基準を言語化するステップ、例えば『いつ飲むんだろうね』とか、『それ飲んだときにどう思うんだろうね』とか、いい問いだなって思うんですよね。コンセプトを深掘りするいいキッカケになります。

それができるのはスペシャルティコーヒーだからだっていうのも、面白いなって思います。最初にコーヒーのことを学ぶ時間があって、その時間がすごく大事だなって、数回やってみてよくわかりました。」

(加来さんは、複数回ワークショップにご参加いただいてます。)

↑ サインコサインの皆さんでご参加いただいたオリジナルブレンドワークショップ

あの時間でスペシャルティコーヒーへのリスペクトが高まるじゃないですか。『こんなにいいものを使って、自分たちの理念を体現するんだぞ』っていう特別感ってすごく大事ですよね。

これがコモディティコーヒーだったら難しいでしょうし、別のいい例えが思いつかないですけど、クオリティという面でも、特別感という面でも、スペシャルティコーヒーでないと成り立たないんだと思います。」

オリジナルブレンドから始まる新しいコミュニケーション

萩原:

ワークショップで作っていただいたオリジナルブレンドの出来はどうでしたか?

「もちろん満足してます。飲んでもらった人からも、美味しいって言われますね。よくある普通のコーヒーの味ではないので、美味しいというだけでなく、こういう味わいだねとか、飲んだことない味だねとか、いろいろなフィードバックがいただけてます。

その時に、それはこういうことを意識して作ったという風に会話ができるので、自然と新しいコミュニケーションのキッカケが作れるのもいいですね。」

「会社の理念のことを説明する時も、やっぱり背景というか、ストーリーをもって語られる方が、聞いている側もちゃんと聞き入れられると思います。

ゼロの状態から、うちの会社はこういう理念でっていきなり話出すよりも、『このコーヒーこんな味だね!』『でしょ!なんでこんな味かというとね!』っていうところから自然に話せる。コミュニケーションの質を上げることに繋がってるんです。」

「オリジナルデザインのドリップバッグは、名刺代わりにお渡ししてます。こういうコンセプトでつくってるので、こんな気持ちで飲んでくださいとか、ストーリーが話しやすいので、名刺以上に名刺としての機能があると思ってます。

差し上げた場合は、その後のリアクションがあるので、自分の作品を気軽に体験していただいている感覚でもありますね。」

WRITER

THE COFFEESHOP

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