コスタリカとコロンビアのコーヒー豆をお届け!スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉vol.257

2024.08.07
SHERE

多種多様なコーヒー豆の違いとその個性、そしてなによりそのコーヒーの美味しさに夢中になれる、そんなコーヒー体験を毎月お届けする、スペシャルティコーヒーのサブスク”Beans Delivery Service“(BDS)。

8月7日発送の2種類のコーヒーについてお知らせいたします!

スペシャルティコーヒーサブスク〈Beans Delivery Service〉

毎月ポストへお届け。スペシャルティコーヒーのサブスク〈Beans Delivery Service〉。

どのコースでも新規お申し込みの方全員に、THE COFFEESHOPオリジナルレシピブック”BREW GUIDE”プレゼント中!

BDS MAGAZINE〈vol.257〉

こんにちは!

THE COFFEESHOP ロースター 萩原です。

前回のBDSマガジンでもお知らせした通り、7/22〜8/4までロースター萩原はブラジルへオリジントリップ中。

夏まっ盛りの日本とは逆に、南半球のブラジルは冬の季節。

冬と言っても気温は13℃〜26℃くらいで、薄手の上着を羽織ってちょうどいいくらい。実に過ごしやすく気持ちの良い気候です。

一年中こんな天気だったら最高なのに、と思いながら、灼熱の東京に帰るのが今から恐ろしいです…。

それでは、BDS MAGAZINE〈8月7日号〉スタートです!

COFFEE BEANS 1|
Costa Rica / Don Mayo La Loma(コスタリカ / ドン・マヨ・ラ・ロマ)

ドン・マヨ・マイクロミルのラ・ロマ農園は、ラノ・ボニート・コルテスの高地、海抜1,950mに位置し、山地の高台から見下ろすその景色は“風光明美”(ベラ・ビスタ)な景観を誇り、また太平洋から昇る朝日を浴びる事が出来る恩恵にも浴しています。

ここでは100%カトゥーラ種を育てており、2000年にコーヒー栽培において50年のキャリアを持つオーナー自らが種をまくことから始まりました。

そして今は土地の特徴を生かした高品質コーヒーを生産しています。

この農園では特別なアシスタンスを受け、施肥、完璧なピッキングを施すことによって、家族一人一人の作業負担を減らし、さらに綿密な土地や栽培品種に対するケアを可能としています。

コーヒーの実が最も熟すタイミングになり、収穫間近になるとクオリティーコントロールが大変重要となってきますが、ここでは収穫から保管までのトレーサビリティが保障されており、入念な管理を経たコーヒーは素晴らしいボディ感と、鮮やかな酸味、蜂蜜のような甘さを産み出します。

このコーヒーは生産者家族の品質にかける努力と献身の結晶なのです。

カップの第一印象は、とにかく甘い!

コーヒーのチェリーをパルピング(果皮を剥きとること)したあと、ミュシレージを残したまま乾燥させるハニープロセスは、甘さに特徴がでることが多い印象ですが、今回のロットもまさしくそんな仕上がりです。

ミルクチョコレートやキャラメル、ハニー、ブラウンシュガーなどさまざまなコメントが浮かぶコク深い甘さを楽しめる一杯です。

FLAVOR COMMENT

中煎り。

キャラメルやアーモンド、マンダリンオレンジ、レッドアップルのような風味。

滑らかな質感で、ミルクチョコレートのような甘さが長く続きます。

BEANS DATA

【マイクロミル】Don Mayo(ドン・マヨ)

【農園】La Loma(ラ・ロマ)

【生産者】Hector Bonilla Solis(ヘクター・ボニージャ・ソリス)

【地域】Tarrazu(タラス)

【標高】1,950m

【品種】Caturra(カトゥーラ)

【生産処理】Yelloe Honey(イエローハニー)

COFFEE BEANS 2|
Colombia / Edison Chito(コロンビア / エディソン・チト)

エディソン・マルティン・チト・ラモスは、配偶者のネリー・ユリアナ・チト・ブラボとその子供とともに、ウイラ州サン・アグスティン、ジャナダ・ナランホの集落に住んでいます。

彼らの農場・ブエナビスタは、海抜1,650メートルの高地に2ヘクタールにわたって広がっています。

11年前の2013年に取得したこの農園は、自宅とドライミルから徒歩5分の場所にある2つの区画からなります。

区画にはインガとチャチャフルトのシェードツリーがあり、さらに植える計画もあるそうです。

エディソン氏は、生産工程のすべての段階で環境に配慮しています。

ブエナビスタでは不要な工程を省き、水の使用量を減らし、副産物を有効利用するよう特別に設計されています。

高品質のウォッシュドコーヒーを生産し、プロセスにおける水の使用量を最小限に抑え、コーヒーの果肉と粘液を堆肥として再利用しています。

農園での収穫日は、午後遅くにコーヒー・チェリーがウェット・ミルに運ばれて終わります。

到着後、チェリーはすぐにホッパーに隣接するフロータータンクに入れられます。

このタンクで、未熟、過熟、不良のチェリーが分離され、取り除かれます。

フロータータンクで使用される水は、持続可能性を高めるために再利用されます。

このフローター工程の後、チェリーは重力によってホッパーからパルパーへと移動するため、パルピング作業にも水を使用しません。

果肉除去後、豆は発酵タンクに移されここでも水は加えず、ドライで行われます。

約37時間かかるこの重要な工程が、豆の風味を高める重要な役割を果たすといいます。

ブエナビスタ農園で行われるパルプ化工程では、廃棄されるチェリーの果肉はコンポスト用の指定ピットに入れられ、堆肥として再利用されます。

コーヒーを洗浄する重要な工程には、最先端の環境に優しいハイドロウォッシャーを採用しています。

このハイドロウォッシャーは、発酵プロセスを停止させるだけでなく、乾燥したパーチメントコーヒー1キログラムあたりわずか1リットルの水しか使わないという、驚くべき水効率を実現しています。

これは、1キログラムあたり10リットル以下という環境に優しい基準を大幅に上回るもので、持続可能なコーヒー加工に対する彼の関心を浮き彫りにしています。

このプロセスでは、水の使用量を最小限に抑えるだけでなく、粘液と蜜を貴重な資源に変え、パルプと一緒に堆肥の生産に利用します。

この革新的なアプローチは、エディソン・チトの環境保護へのコミットメントを強調するもので、ブエナビスタがコーヒー業界において生態学的責任を果たしている農園であることを示しています。

洗浄後、コーヒーは四方を換気し、動物の侵入を防ぐメッシュで保護された乾燥エリアに運ばれます。

天候にもよりますが、乾燥中は1日に3~4回コーヒーを攪拌させます。

乾燥開始時に特に気温が低い場合は、コーヒーの水分を素早く減らすためにもっと頻繁に攪拌させるそうです。この乾燥は約15日間続きます。

到着したコーヒーは、オレンジやアプリコットのような色合いの果実味と、チョコレートやキャラメルのようなしっかりとした甘さが良い具合に両立した風味。

そのバランスの良さを引き出すために、中煎りやや前半よりの焙煎に仕上げています。

甘さと酸味、フレーバーのどれもが心地よいバランスを目指していますので、デイリーに楽しめるコロンビア・ウォッシュドだと思います!

FLAVOR COMMENT

中煎り。

オレンジ、チョコレート、グリーンアップル、ほのかにハーブのような風味。

滑らかな質感で、チョコやシュガー、キャラメルのようなふくよかな甘さがあります。

BEANS DATA

【生産者】Edison Chito(エディソン・チト)

【農園】Buena Vista(ブエナビスタ)

【地域】Llanada Naranjo, San Agustin, Huila(ウイラ、サン・アグスティン、ジャナダ・ナランホ)

【標高】1,650m

【品種】Caturra(カトゥーラ)

【生産処理】Fully Washed(フリーウォッシュド)

COFFEE COLUMN|
ブラジル・オリジントリップ!

今回のBDSマガジン原稿を書いているのは8月1日。ロースターの萩原はブラジルにオリジントリップの真っ最中で、いまこの文章もブラジルのサンパウロのホテルで書いています。

今回のオリジントリップの日程は、7月22日〜8月4日までの2週間。

THE COFFEESHOPでもこれまで取り扱ってきた農園の視察と、ニュークロップの買い付けが目的です。

日程としてはもう終わりが近づき、農園の視察はすべて予定終了して、最終日のカッピングを残すのみ。

すでに新たな出会いと学び、得るものの非常に多い旅になりました。

そもそもブラジルという生産国は、コーヒーを仕事にする者としてずっと訪れたかった場所です。

世界の1/3のコーヒーを作り、世界経済でもっとも規模の大きいコモディティ作物であるコーヒーという商品を、文字通り支えているブラジル。

実際に訪れてみて、そのスケールの大きさに何度も圧倒されました。

最初に訪れたCerradoという地域にあるFazenda Rio Brilhanteという農園は、1,000Haもの面積でコーヒーを栽培しており、今年の生産量見込みは60kg × 40,000袋、来年はその倍(!)にものぼるのだとか。

車で農園内を案内していただきましたが、10分以上走ってもコーヒー畑が続き、高台から見渡せる地平線まで畑が続く光景は圧巻でした。

基本的にコーヒーの価格というものは、先物取引による市場価格によって決まります。

消費国と生産国の間でダイレクトトレードが行われる場合でも、市場価格を基準に取引価格を検討していくことになります。

この市場価格は、原則として需要と共有のバランスで上下します。

特にコーヒーの場合は農業作物ですので、年によって生産量にバラつきがでるもの。

生産量が落ちると供給量に対して需要過多になり、価格が上がることになるわけですね。

実際、今年のブラジルは収穫量の落ちる裏年にあたり、さらに雨の降るバランスが例年と大きくズレてしまったことにより、ブラジル国内のどの地域でも不作になる見込みだとか。

オリジントリップ中に流れたニュースでは、昨年から生産量が30%落ちるという予測が出ており、早速市場価格へ影響が出ています。

世界の1/3のコーヒーを作っている生産国、そのコーヒー業界全体に与える影響を、実際に産地で農園の方からの話を聞きながら、まざまざと目の当たりにしています。

産地ごとのテロワール、味わいの個性を重要視するスペシャルティコーヒーの業界において、比較的落ち着いた味わいのコーヒーが多いブラジルは、軽視されがちな印象を持っています。

しかし、今回のオリジントリップでのカッピングでは、素晴らしいテロワールを持つコーヒーと、いくつも出会えました。

最終的な買い付けの決定は日本に帰ってからになりますが、いくつかのロットは年内にも手元に届く予定。

このBDSでもどんどんお届けできればと思っています!

今回のオリジントリップでは、経済作物としてのブラジルコーヒーの重要性、そしてスペシャルティコーヒーとしての魅力的なテロワールと、いろいろな観点からブラジルという国を知ることができました。

今回見てきたこと、学んだことは、たくさんの写真と共にONLINE STOREのマガジンでもご紹介していく予定。

コーヒーを飲みながら、少しでも生産地の風を感じてもらえるよう随時更新していきますので、どうぞお楽しみに!

それでは良いコーヒーライフを!

次回BDS発送予定

BEANS DELIVERY SERVICE 次回発送→ 8月21日(水)予定

※8月のBDS発送は、第1水曜・第3水曜となりますのでご注意ください。

毎月ポストにコーヒー豆をお届け!THE COFFEESHOPのスペシャルティコーヒーのサブスク(定期便)。世界各国の高品質の美味しいスペシャルティコーヒーをお届けします。

THE COFFEESHOPが直接買い付けた日本初上陸のコーヒー豆など、よりマニアックな内容を楽しむことができますよ♪

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WRITER

Daito Hagiwara

THE COFFEESHOP ストアマネージャー・ロースター。

THE COFFEESHOPにて取り扱うすべてのコーヒー豆の仕入れと焙煎・クオリティコントロールを担当。焙煎技術を競う大会であるローストマスターズチームチャレンジ2018に関東Aチームとして出場、優勝。 日々焙煎の研究とコーヒー豆の品質チェックを行う。

毎週水曜日21:00〜Instagram、YouTube、Xスペースでライブ配信中!

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