釣り場でも美味しいコーヒーを淹れて飲みたい|Metropoilis Fishing
アウトドアシーンには欠かせないコーヒー。今回は”釣り”をテーマに、Metropolis Fishing(メトロポリスフィッシング)のお2人に、渋谷区富ヶ谷の店舗 ROAST WORKSにお越しいただきました。
コーヒーが大好きだけど、自分で淹れたことがないというお2人。今回はロースター萩原からアウトドアでも簡単に淹れられるコーヒーをレクチャーさせていただくことに。
釣り場でも気軽に美味しく飲んでいただけるコーヒーの淹れ方をご紹介します!
釣り場でも簡単にドリップバッグが淹れられるテクニック|ドリップバッグ × 紙コップ
萩原「普段コーヒーは入れますか?」
Metropolis Fishing「たまに家で淹れますけど、釣りの時はコンビニで買っちゃいますね。ちょうどアウトドアでも淹れられるようにコンロとかを買い揃えようとしていたところで。」
ということで、まずはお湯があればアウトドアでも簡単に淹れられる、とっても便利な〈ドリップバッグ&紙コップ〉を使った簡単な淹れ方をご紹介したいと思います。
用意するもの
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・ドリップバッグ×1
・お湯 / 150ml
・お気に入りのマグカップ
・紙コップ
萩原「今回は、毎月季節に合わせたテーマでコーヒー豆の内容や風味が変わる〈マンスリーミックス〉のドリップバッグを使用します。2月はバレンタインがあるのでチョコレートに合わせて作った深煎りのコーヒーです。」
ドリップバッグは、内袋の口を開けて、マグカップに取っ手を引っ掛け、お湯を注ぐだけで、超簡単に美味しいコーヒーを淹れることができます。
萩原「THE COFFEESHOPのドリップバッグには10gのコーヒー豆が入っていて、使用するお湯の量は150g。本来はスケールに乗せてお湯の量を計っていただきたいところですが、アウトドアに持っていくのも大変なので…紙コップを使用します!」
ロースター萩原から、自身でもキャンプで使用してるという〈紙コップ〉の使用を提案。
萩原「事前に家で紙コップにお湯を150g注いだときの量を覚えておくと、とっても便利なスケール代わりになります。注ぐ際に紙コップの口に一箇所折り目をつけると注ぎ口の出来上がりです。」
淹れ方のレシピ
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最初に粉全体にお湯を濡らすように少しだけ注ぎ、30秒間蒸らします。蒸らしの工程でコーヒー豆のガスが抜け、その後味が出やすくなるので、蒸らしは必須です。
あとは、紙コップに残ったお湯を、5回ぐらいに分けて注ぐだけ。ドリップバッグに半分ぐらいお湯が抜けたら注ぐ・を繰り返します。
〈お湯の量〉〈蒸らしの時間をしっかり取る〉のコツを覚えれば、簡単に美味しく淹れることができます。
お二人にも挑戦していただきました。
Metropolis Fishing「分けて注ぐのと一気に注ぐのと、何が変わるんですか?」
萩原「味の濃さが違います。分けて注ぐと、甘さや香りがぐっと出てきます。一気に注いじゃうと、薄くなったり、苦かったりする原因になります。」
いい匂いするねと、落ちきりを待ちながら香りを嗅ぐお二人。
萩原「今の時期は寒いから外で釣りはキツそうですね。あったかいコーヒー飲みたくなりますね。」
Metropolis Fishing「キツイっすね。風強いし。朝方飲みたいですね。目覚めのコーヒーに。」
萩原「あとお湯の温度も大事なんですが、今の時期寒いのですぐお湯の温度が下がっちゃうので、熱めに用意した方がいいかも。本当はあまり熱々は良くないんですが。」
Metropolis Fishing「そうなんですか?室内だとどうなりますか?」
萩原「室内だと90℃前後くらい。お湯は沸いてから1分くらい待った方がいいです。お湯も温度が高いと苦くなったり・渋くなったり、嫌な味が出やすくなっちゃうんです。」
出来上がったコーヒーを飲むと、「これは簡単!美味しい。めっちゃ楽。ジェットボイルあればいいね。」と、自身で淹れたコーヒーを飲みながらゆったり落ち着いた雰囲気に。
萩原「ジェットボイルは注ぎ口が細くなってるタイプだと、そのままお湯を注ぐのに使えるのでオススメです!」
より本格的にアウトドアコーヒーを楽しむ|折りたたみ式ドリッパー×ハンドドリップ
次は折りたたみ式のドリッパーを使ったハンドドリップの抽出。アウトドアで荷物を増やしたく無い時でも便利な折りたたみ式のドリッパーです。
Metropolis Fishing「それカッコいいですね。」
萩原「オリジナルのコーヒー豆保存袋です。僕は山に持って行くんですけど、防水・防塵・防臭、ジップも強いので、コーヒー豆入れに最適なんです。かさばらないし。釣具入れにもいいと思います。」
萩原「先程のドリップバッグは挽いたコーヒーの粉が入ってますけど、本当は淹れる直前に挽いた方が絶対に美味しい。挽いた時に一番香りが出るんです。挽いた時の香りも楽しめるし、粉の状態でいると香りがどんどん逃げていってしまうので、味が抜けるのが早くなってしまうんです。ドリップバッグには脱酸素剤を同封して密閉しているので、なるべく香りが抜けないような仕様になっています。」
Metropolis Fishing「それは何をしてるんですか?」
萩原「コーヒー豆を挽くミルの、挽き目の調整です。上からコーヒー豆を入れて、ハンドルを回すと、粉になります。粉の挽き目が細い・粗いで味が変わるんですが、お店で挽く場合は〈中挽き(ちゅうびき)〉と言ってもらえればだいたい大丈夫です。」
用意するもの
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・コーヒー豆 / 12g
・お湯 / 180ml
・手挽きミル(今回はTimemore C2を使用)
・お気に入りのマグカップ
・ケトル
淹れ方のレシピ
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萩原「大体コーヒー粉が1gに対してお湯が15g、1:15〜1:16の比率です。今日はコーヒー豆が12gなので、お湯は180g使用します。粉もドリッパーの(ドリッパー内を指さして)この辺あたりまでって覚えておけば、スケールは無しでも大丈夫です。」
Metropolis Fishing「どれぐらいまで挽くんですか?」
萩原「ミルから音がしなくなるまでです。」
萩原「挽いてみますか?結構気持ち良くないですか?」
Metropolis Fishing「うわぁ〜気持ちいい(笑)」
萩原「挽いたあとは、下を開けると豆が落ちてるので、ぜひ香りを嗅いでみてください。」
Metropolis Fishing「うわ!すっごい!」
萩原「いいリアクション(笑)自分で豆から挽かないと嗅げない香りですよね。」
萩原「今日用意したのは、『MUNIEQ(ミュニーク) Tetra』っていう折りたたみができるドリッパーで、3枚のステンレスを組み合わせるとドリッパーになるんです。ここにまずペーパーフィルターをセットして、湯通しをします。」
萩原「お湯を注ぐのは紙コップでもいいんですが、今回はケトルで淹れてみますね。基本的には先程と一緒で、まずは30秒蒸らしをして、残りのお湯を3回に分けて注ぎます。注ぎのレシピは30g→50g→50g→50gです。」
Metropolis Fishing「(蒸らしの工程で)ぶくぶくしてますね。」
萩原「これがガスが抜けて、粉全体にお湯が行き渡ってるところです。」
Metropolis Fishing「(スケールに)タイマーがついてる!」
萩原「そう、これはコーヒー用のスケールで、時間と重さを両方計れるんです。」
Metropolis Fishing「すごい!カッコいい。」
萩原「2分半〜3分ぐらいで注ぎ終わるといい感じです。抽出に時間がかかりすぎると雑味とか苦味の原因になるので。」
Metropolis Fishing「こっち(ハンドドリップ)の方が全然美味しいですね。」
萩原「豆はTHE COFFEESHOPオリジナルブレンドの〈ライトミックス〉です。酸味は平気ですか?」
Metropolis Fishing「美味しいですけど、違いがイマイチわからなくて…」
萩原「簡単な説明ですが、深煎りは、長い時間焙煎してると苦味が出てしっかりしたコーヒー感が出てきます。浅煎りの方が酸味のあるコーヒーになりやすくて、特に品質の高いスペシャルティグレードの豆だとフルーティな風味などが出てきやすいです。」
Metropolis Fishing「色味も違うんですね。」
こちらもお二人にも挑戦していただくことに。
萩原「紙の方にかけちゃうと、お湯だけ抜けていってしまうので、しっかり粉の上にかかるようにしてください。意外と中心にかけても大丈夫です。お湯が勝手に広がって抜けていくので。」
Metropolis Fishing「実験してるみたい。数字見ながらは難しいですね。」
萩原「注ぎ上手ですね。」
Metropolis Fishing「見てわかるんですか?」
萩原「わかります。注ぎ終わった後のドリッパー内の粉を見ると、土手になってるコーヒーの粉が均一に円になってますよね。どこかに偏っていたりすると、味にムラが出てしまうんです。」
Metropolis Fishing「アイスコーヒーにする場合は氷を入れればいいんですか?薄くなりますよね?」
萩原「粉を多くして、濃いめに出して、氷を入れたカップの中に落とせば、落ちてきたコーヒーが氷に当たって溶けますよね。そうしたら冷めて薄くなってちょうどいい濃度になります。」
萩原「難しそうなイメージですけど、意外と簡単じゃないですか?」
Metropolis Fishing「いいですね。楽しいですね。やるならやっぱり豆から挽いて淹れたいですね。挽き目も色々試したいです。」
萩原「挽き目は粉の粒を粗くすると、もっとすっきりしたコーヒーになって、酸味が強くなりやすいです。逆に細かくすると、しっかりめのコーヒーになって、甘さや苦味が強くなります。その辺もお好みですね。」
Metropolis Fishing「色々な豆で淹れてみたいです。朝、釣り場でこれができたら最高ですね。釣りしないでずっとコーヒー淹れてそう(笑)」
萩原からオススメの器具を紹介し、セミナーは終了。初めてのハンドドリップ体験、とても熱心にハンドドリップされていました。「やっぱり淹れたてのコーヒーは美味しい」と自信がついた様子。
コーヒーを淹れながら、お二人の仲の良さも伺うことができました。ぜひまた遊びにきてくださいね。楽しい時間をありがとうございました!
Metropolis Fishing
2020年に釣り好きの2人が渋谷の釣具店で偶然出会ったのがきっかけでブランドがスタートしたMetropolis Fishing。
釣りをさらに最高な遊びだと多くの人に感じてもらいたいというコンセプトで、街でもフィッシングスポットでも身に着けられるアパレル、雑貨を中心に製作。
WRITER
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THE COFFEESHOP
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