新感覚のコーヒードリップアシストツール『SIBARIST Booster(シバリストブースター)』をご紹介!

2024.10.07
SHERE

THE COFFEESHOP初回入荷後とても反響をいただいた『SIBARIST Booster』。

今回は商品詳細やおすすめ抽出レシピをまとめてご紹介します。

同じ内容を動画でも公開済みですので、ぜひ合わせてご覧ください!

SIBARIST Booster(シバリスト ブースター) とは

SIBARIST Booster(シバリスト ブースター) は、スペイン / バルセロナを拠点とするコーヒーツールメーカー『SIBARIST』がマット・ウィントン(2021年ワールド・ブリュワーズ・カップ・チャンピオン)とタッグを組み、1年以上にわたるテストによって、穴の大きさ、直径、材質を最適化し誕生したドリップアシストツールです。

ドリッパーの底面にセットし、その上にフィルターを重ねることで使用できます。

ブースターを使用した際の大きな特徴としては、

・ボディ感と甘みが増す
・酸味のジューシーさが増す
・目詰まりを起こしにくくなる
・一貫した味を入れやすくなる
・普段のレシピのままで、違う味が出せる

といったことが挙げられます。

出来上がりのコーヒーの味わいも気になりますが、まずは商品スペックをご紹介します。

詳細は以下の通りです。

商品詳細

・ブランド / SIBARIST

・材質/ ステンレス(金メッキ)

・サイズ / 45mm 多くの平底ドリッパーでご使用いただけます

・注意事項 / 金属製のたわし等を使用して洗わないでください。ペーパーフィルターを捨てる際に本商品を一緒に捨てないようにご注意ください。

・生産国 / スペイン

平底ドリッパーの特徴

今回ご紹介するSIBARIST Boosterは、平底ドリッパー用に作成されたアシストツール。

まずは平底ドリッパーの特徴をおさらいしましょう。

平底ドリッパーの特徴

平底ドリッパーの代表格は〈Kalita Wave Dripper〉。

直径の小さな穴が底面に3つほどこされていて、内側のリブはドリッパー底面と並行に施されています。

ドリッパーによってお湯が抜ける早さはまちまちですが、円錐型に比べてコーヒー粉の層が薄く広がるため、お湯が均一に行き渡るのが特徴です。

注ぐ早さに気をつければ、再現性高く安定した抽出をしやすいドリッパーといえます。

近年、WBrC出場者ではドリッパー自体の作成から入る出場者も多く、2019年の世界大会出場者:パトリック・ロルフ氏が開発した『April Plastic Brewer』も人気を博している平底ドリッパーの一つです。

  • 〈Kalita Wave Dripper〉3つの穴から安定したお湯抜けを実現しています

  • 〈April Dripper〉1つ穴ですが、底面にある突起のおかげでフィルターを浮かせ、スムーズなお湯抜けを実現しています

使うとどうなる?→ ドリッパーからの流量をコントロール

それでは実際にコーヒーを抽出して、ブースターあり・なしで味の比較を行なっていきます!

SIBARIST Boosterは、ペーパーフィルターとの設置面を増やすことで、流速に変化をもたらすアシストツールなので、湯通しはかなり大きなポイントになります。

ブースターの上にフィルターをセットしたら、できるだけ底面の中心から外側に向かっていくよう、湯通しを行なってください。

そうすることで、フィルター底面・ブースター・ドリッパー底面がピタッとくっつき、ブースターの特徴を最大限活かすことができます。

用意するもの

・SIBARIST Booster(45mm)

・Kalita Wave Dripper 185

・NANA Competition Wave Filters

・コーヒー豆:16g(浅煎り / 粗挽きよりもやや細め)

・お湯:250ml(93℃)

・スケール

・サーバー

<検証用共通レシピ>

①サーバーにドリッパーをセットしフィルターをセット。粉を入れる

②タイマースタートし抽出スタート!

0:00〜0:10 +40g

0:15〜0:20 スプーンで5回攪拌を行う(タイマー30秒になるまでに完了すればOK

0:30〜0:40 +40g

0:40〜1:40 +170g(ドリッパー内の水位を保ちながらセンタープアで注ぐ

2:30まで待って落ち切ったら完成

<レシピのポイント>

①抽出前半の攪拌で、成分の溶け出しを促進できるように下からすくい上げるイメージで行う

→特に浅煎りの場合は、成分が溶け出しにくいため、すばやくしっかり行ってください。

②最後3投目の水位をできるだけ一定に保つ

→抽出前半で攪拌し成分の溶け出しを促進しているので、3投目は濃度調整の役割を担っています。

センタープアで粉の余計な広がりを防ぎつつ、細く長くお湯を注ぐイメージで水位を保ちながら注ぎましょう。

水位が極端に上がってしまいそうな時は、注ぎをストップしても大丈夫です。

コーヒーの甘さとフレーバーが増す

ブースターあり・なしで抽出した結果は以下の通りです。

<検証結果>

SIBARIST Boosterなしの場合

→浅煎りらしい爽やかさのあるコーヒーに仕上がりました。

甘さがシロップのような印象で軽やかな口当たりとよく合っています。

SIBARIST Boosterありの場合

→落ちきりの時間は若干速い結果になりました。

コーヒーはブースターなしの場合と酸味の印象が異なり、よりジューシーな味わいに。

甘さ・口当たりともに厚みが出ており、しっかりした味わいのコーヒーですが抽出できています。

ここで不思議なのは、落ちきり時間が短かったSIBARIST Boosterありの方が味わいに厚みがでていること。

抽出したコーヒーの甘さ・酸味・フレーバー、どれも印象が増しています。

一般的に抽出時間の合計が短いと、さっぱりした味わいのコーヒーになる傾向がありますが、SIBARIST Boosterありの場合はそれと相反する結果となりました。

検証結果の理由は公式サイトや、輸入販売代理店Kiguさんのページを見ても詳細がわからずでしたが、流速を早めて抽出効率を上げる仕組みになっているのだろう。と考えています。

SIBARISTはお湯抜けを早くすることで、ブリュワーの腕によるレシピの変化を楽しむことができるツールが多く、お湯抜けがダントツ早い〈Sibarist CONE FAST Specialty Coffee Filter〉など、ユニークな商品を揃えるブランドらしいアシストツールだと感じました。

SIBARIST Booster(シバリスト ブースター)におすすめのコーヒー豆

ここまでSIBARIST Boosterについて、商品詳細やレシピ・検証内容をまとめてみました。

検証結果の通り、どの平底ドリッパーと組み合わせた場合でも、甘さ・酸味・フレーバーに厚みのあるコーヒーに仕上がる傾向にあります。

SIBARIST Boosterを使用する際におすすめなのは、浅煎りで華やかなフレーバーのあるコーヒー豆。今回ご紹介のレシピでは粗挽きを使用しているので、比較的抽出の失敗なくお楽しみいただけます。

THE COFFEESHOPの現ラインナップでおすすめのコーヒー豆は、

・Ethiopia / Masina Supernatural Tropicana
・Rwanda / Dukunde Kawa Nkara Lot 0104
・Kenya / Kegwa AA

どれも浅煎りですが、それぞれ綺麗なフレーバーや酸味、特に甘さの印象がきちんとあるコーヒー豆です。

商品詳細は各リンクからご確認ください。

THE COFFEESHOP 公式YouTubeで動画を公開中

ここまでご紹介した内容は、公式YouTubeで動画でもご確認いただけます。

実際の抽出風景などもご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください!

WRITER

Mayuka Jimbo

THE COFFEESHOPバリスタ・ストアサブマネージャー。

富ヶ谷のロースタリーROAST WORKSにてドリンクを提供。フードペアリング担当。レシピの改善や、抽出技術の向上に日々取り組んでいる。

毎週日曜8:45〜はInstagramとYouTubeで15分間のライブ配信中!

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