April Plastic Brewer(エイプリル ドリッパー)レビュー!抽出レシピや調整のコツをご紹介!
2019年WBrC出場者である、パトリック・ロルフ氏が開発した〈April Plastic Brewer〉。
平底型ならではの安定した抽出と、同じ形状のドリッパーの中ではお湯抜けも早いため、注ぎ方に工夫のしがいがあります。
そこで今回は、抽出レシピはそのままに、注ぎ方のみ変更して出来上がったコーヒーの味の違いを確認してみました。
こちらの記事の内容は動画でもご覧いただけます。ぜひ合わせてご確認ください!
April Plastic Brewer(エイプリル ドリッパー)とは
April Plastic Brewerは、2019年WBrC出場者であるパトリック・ロルフ氏がデザインしたコーヒードリッパーです。
出場した大会でカップスコア1位に輝いたこともあり、大きな注目を集めました。
平底型であるものの、直径の大きな1つ穴と、底面に施されている突起がドリッパーとフィルターの密着度を軽減するため、比較的スムーズなお湯抜けを実現しています。
商品スペック
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・ブランド / April
・材質 / ポリカーボネート(耐熱:110℃)
・サイズ / 本体(高さ6.5cm、上部直径11cm、底部直径10cm)
・重さ / 約73g
・容量 / 1〜3カップ分のコーヒーを作ることができます。
・対応ペーパー / April paper filter、Kalita 155が利用可能
(Kalita 185も利用可能ですが、ドリッパーから紙が大きくはみ出します)
・お手入れ方法 / 使用後すぐに、中性洗剤などで優しく手洗いしてください
・企画国 / デンマーク
・生産国 / インドネシア
April Plastic Brewerのおすすめ抽出レシピは?|2通りの注ぎ方で検証
April Plastic Brewerの開発者:パトリック・ロルフ氏は〈サークルプア〉と〈センタープア〉を使い分けることで、より鮮やかなフレーバーと酸味、コーヒー豆のポテンシャルを引き出すことができる。とプレゼンテーションで発言しています。
そこで今回は、分量や投入回数などのレシピはそのままに、注ぎ方だけを変えて味に変化があるのか、比較検証を用意しました。
サークルプア・センタープアについては、下記リンクの記事もおすすめです。
検証用共通レシピ
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・豆:17g(中細挽き)
・お湯:280g(90℃)
0'00"〜0'10" 70g
0'30"〜0"40" 70g
0'50"〜1'00" 70g
1'10"〜1'20" 70g
お湯が落ち切るまで待ち完成!
〈検証結果〉
①1投目のみサークルプア、その後はセンタープアで注いだ場合
バランスがよく、酸味が丸みを帯びた印象に抽出しやすいため、その分甘さを感じやすく飲みやすいコーヒーに仕上がりました。
検証では浅煎りの豆を使用しましたが、酸味の尖りが少なく飲みやすい印象です。
②1投目・2投目をサークルプア、その後はセンタープアで注いだ場合
落ちきり時間が10秒ほど伸び、抽出完了でした。
①の結果よりも酸味の強度が増し、フレーバーの印象が華やかになった印象です。
全体的にジューシーで濃度感が上がったコーヒーに仕上がりました。
上記の結果のように、2投目の注ぎ方を変えただけで、同じ豆・同じレシピでも味わいに変化をつけることができました。
スペシャリティコーヒーならではの、浅煎りでジューシーな酸味やフレーバーを楽しみたい時には②の注ぎ方、少し時間をかけてゆっくりコーヒーを飲みたい時や、深煎り・中煎りの甘さを楽しみたい時には①の注ぎ方、といったように使い分けていただくことがおすすめです。
お湯の注ぎ方で変わる|手軽にできるレシピ調整
検証結果でお伝えしたとおり、1回のお湯の注ぎ方を変えるだけで、コーヒーの味の印象を変化させることができました。
特に、抽出口の大きい平底ドリッパーの場合は、粉の層が薄くなる分、センタープアで注いだ場合と、サークルプアで注いだ場合のお湯の巡り方に大きな違いが生まれます。
サークルプアで広範囲にお湯をかけることで、ドリッパー内でコーヒー粉の攪拌が起き、より抽出を促進することができますし、抽出後半になり成分を出しすぎないようにするため、センタープアで粉の動きを抑えることも可能。
レシピの調整は、分量や挽き目・投入回数などに目を向けがちですが、『あと少しだけ調整したら上手くいきそう』といった場面では、注ぎ方にも気を配ってみてください。
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WRITER
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Mayuka Jimbo
THE COFFEESHOPバリスタ・ストアサブマネージャー。
富ヶ谷のロースタリーROAST WORKSにてドリンクを提供。フードペアリング担当。レシピの改善や、抽出技術の向上に日々取り組んでいる。
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